Journal Art Design / Infomation / Production
こんな言葉は、自分たちでは思いつかなかった。― Webサイトのコミュニケーション設計 Journal| Thinking

横浜中央卸売市場で青果の仲卸を営む丸杉さんと出会ったのは、一本の紹介がきっかけでした。
最初におっしゃった言葉は、シンプルなものでした。
「うちのことを、もっと知ってほしいんです。」
パンフレットを作りたい、ではなくて。Webサイトが欲しい、でもなくて。
ただ、自分たちの仕事の価値が、世の中にうまく伝わっていない気がする。
その一言から、私たちの仕事は始まりました。
最初にしたのは、デザインの話ではありませんでした。
「仲卸って、そもそもどんな仕事なんですか?」
そんな話から聞かせてもらいました。
農家から野菜を買い付けて、飲食店やスーパーに届ける。
でもそれだけじゃない。
産地の状況を読んで、旬を先読みして、
売り場に並ぶまでの全工程に目を配っている。
聞けば聞くほど、丸杉さんは野菜が畑からテーブルに届くまでの
物語全体を支えている会社だということがわかってきました。
その物語を整理していくうちに、一つのフレームが生まれました。

「つくる」→「えらぶ」→「はこぶ」→「ならべる」→「たべる」
農家が作り、丸杉が選び、運び、店頭に並べ、消費者が食べる。
この5つの動詞がつながることで、
ずっと見えにくかった仲卸という仕事が、
初めて言葉になった気がしました。
サイトが完成したあと、社長からこんな言葉をいただきました。
「こんな言葉は、自分たちでは思いつかなかった。」
これが、私たちにとって一番うれしい言葉でした。
デザインは、言葉の後にくるものだと思っています。
どんなに見た目が良くても、
その会社の本質が言葉になっていなければ、人の心には届かない。
だからエフェクトは、まず徹底的に話を聞くことから始めます。
その会社にしかない言葉を、一緒に見つけるために。
それが私たちの考える、コミュニケーション設計という仕事です。
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会社のことを、わかりやすく伝えたい。
そう思ったら、まず話を聞かせてください。
デザインの話でなくていいです。
「なんとなく伝わっていない気がする」
そのくらいの段階からで、大丈夫です。
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