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トピックス Art Design / Infomation / Production

パンフレットの考え方 Topics| Thinking

目的の明確化
 
目的の明確化は、パンフレットデザインにおいて非常に重要なステップであり、デザイン全体の方向性や具体的なアプローチを決定づける基盤となります。この段階でしっかりとした考察を行うことで、デザイン作業がスムーズに進み、最終的な成果物がターゲットに効果的に届くようになります。目的の明確化を深掘りすると、以下の点に分けて考えることができます。

1. パンフレットの目的を定義する
 
目的を明確にすることで、どのような内容を盛り込むべきかが見えてきます。目的が抽象的なものではなく、具体的に定義されていると、デザインに一貫性が生まれます。例えば、以下のように目的を絞り込むことができます。
 
 

  • 企業やブランドの紹介:企業の理念、歴史、成立ち、製品やサービスの特徴などを紹介するためのパンフレット。 
  • 商品やサービスの販売促進:商品やサービスを購入してもらうため、特徴やメリットを伝えるパンフレット。 
  • イベントの案内や告知:開催されるイベントやキャンペーンの内容を告知し、参加を促すパンフレット。 
  • 啓発や教育目的:知識や情報を伝えるためのパンフレット。
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    2. ターゲットオーディエンスを明確にする

    目的に基づき、どのような人々に届けたいのかを決定します。ターゲットオーディエンスが明確であることは、デザインを最適化するために不可欠です。年齢層、性別、興味・関心、地域、ライフスタイル、仕事の職業、など具体的な層に焦点を当てます。ターゲットが決まることで、パンフレットのトーンや言葉遣い、デザインが調整されます。
     
     

  • 若年層向けの場合、ポップでカジュアルなデザインや色使い、インフォグラフィックスやアイコンを多用する。
  • 高齢者向けには、視認性を高めるために文字を大きくし、落ち着いた色合いや読みやすいフォントを選ぶ。
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    例えで表現しています。
     
     
     
    3. メインメッセージの特定

    目的に沿って、パンフレットが伝えたい主要なメッセージを絞り込みます。これは、読者に最も伝えたい重要なポイントです。例えば、以下のようにメインメッセージを定義することができます:
     
     

  • 製品・サービス: その商品やサービスの特徴や利点を伝える。
  • 企業理念や信頼性: 企業の価値観や社会的責任を伝え、信頼感を高める。
  • イベント: イベントの日時、場所、参加方法など、詳細な情報を簡潔に伝える。
  • メインメッセージは一貫してパンフレット全体に反映されるべきで、
     読者にとって最も重要な情報を簡潔に表現することが大切です。
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    4. アクションの誘導

    目的が達成された際、読者にどうしてほしいか(アクション)を決めます。パンフレットを読んだ後に、読者にどんな行動を起こしてもらいたいのかを考えることが非常に重要です。例えば
     
     

  • 購入や申し込みを促進する: 商品やサービスを購入してもらいたい場合、詳細な情報や特典、キャンペーンを強調します。
  • イベントの参加を促す: イベントへの申し込みや参加を促すために、期日や場所、参加方法をわかりやすく提示します。
  • 認知や教育を深める: 啓発活動を目的とした場合、行動を促すために、読者に次に何をしてもらうべきか(例:ウェブサイトを訪れる、寄付する)を示します。
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    5. 競合や市場の分析

    競合や市場の状況を分析し、どのように差別化を図るかを考えることも重要です。競合のパンフレットデザインを調査し、どのようなアプローチを取っているかを確認することで、どのように独自性を出すかが見えてきます。市場における差別化ポイントを強調することで、パンフレットのインパクトを高めます。
     
     
    このように、目的の明確化はデザインの指針を決定する重要なプロセスです。目的がしっかりと定まっていれば、デザインの各要素(色、レイアウト、フォント、言葉遣いなど)が自然に調和し、ターゲットに響くパンフレットが作成できます。